昨今、歯列矯正治療を行う方が増えてきましたが、歯列矯正治療の代表格が「表側矯正」です。表側矯正とは、歯の表側に装置をつけて行う歯列矯正治療のことです。矯正装置としては、メタルブラケットもありますが、当院では審美性の高い「審美ブラケット」をおすすめしております。
審美ブラケットは、銀色のブラケットではなく、歯と同系色のブラケットを用いた表側矯正治療のひとつです。ブラケットが歯の色に近いため、メタルブラケットに比べて、目立たずに歯列矯正を行うことができます。 装置が目立つのを気にされる方に適した装置です。また、ワイヤーを金属色のものではなく、ご要望される場合は半透明なワイヤーで歯列矯正を行うことができます。ワイヤーには白いコーティングがしておりますので、審美性に優れ、歯列矯正していることに気づかれにくいです。
メリット | デメリット |
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あらゆる症例での治療が可能(ただし、一部の症例では、外科手術が必要な場合もあります) | 装置の異物感を感じる場合がある |
治療費が裏側矯正に比べ安い | 慣れないうちは食事や歯磨きがしづらい |
装置が目立ちにくい |
患者様は40代女性、装置は審美装置、治療期間は1年。歯肉ラインの不揃い、被せ物の金属露出を気にされて来院されました。古くなった被せ物を仮歯にした後、動かしたくない歯はマイクロインプラントで固定してから前歯6本を部分矯正で改善しました。また歯肉のラインを綺麗に揃えることができました。さらに保定装置で安定した後、被せ物をオールセラミックにし審美性も改善することができました。費用(概算)はジルコニアオールセラミック:約10万円/本 仮歯:1万円/本 精密根管治療(前歯の再治療):7万円/本 ファイバーコア:2万円/本 部分矯正:約20万円(含むマイクロンプラント)
20代女性。装置は審美装置(表のワイヤー矯正)。治療期間は10ヶ月。非抜歯にするか、抜歯にするかで患者様は悩まれましたが、非抜歯で早期治療をご希望されましたので、ワイヤー矯正にて治療をしました。
20代女性。装置は審美装置(表のワイヤー矯正)。治療期間は2年3ヶ月。前歯の叢生(でこぼこ)を気にして来院されました。上の乳歯が2本残っていましたが使えるまで待ち、抜歯せずに矯正治療をしました。深い咬み合わせ(上の前歯が下の前に著しく覆いかぶさる)のため、上の前歯近くに人工歯根(歯科矯正用アンカースクリュー)を埋め込み、深い咬み合わせの改善を図りました。下顎が多少左にズレているため、咬み合わせを仕上げていく過程で手間を要してしまい、見こみより数ヶ月長くかかりましたが、きれいな口元となり患者様には大変満足していただきました。
20代女性。装置は審美装置(表のワイヤー矯正)。治療期間は2年。奥歯はそのままで、上下の小臼歯(4本)を抜歯することにより得られた空間を使って、前歯のガタガタを治療する計画としました。歯が重なっていたため虫歯も多く、矯正治療だけでなく空いた時間に虫歯治療も行いました。矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病なども考慮した治療が必要です。